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私は貝になりたい

一昨日、ボクのバイト先に一足早い夏の風物詩が届いた。
それはバケツいっぱいに詰め込まれたハマグリ。
お客さんが船橋の方に潮干狩り行って
それをお裾分けしてくれた。

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僕は昔から貝類が苦手であまり好んで食べないんだけど、
ハマグリは大好き。
ホタテ、アワビと共に数少ない美味しいと思える貝の一つだ。

バイト先の上司にビニール袋に分けてもらって自宅に持って帰り

「酒蒸しにしようかな」
「いや、やっぱ海の家っぽく焼きかな」

フンフンフン♪と鼻歌交じりに夢を膨らませつつ
台所で貝を広げて調理開始!
と思ったけど、よく考えたら調理方法がわからないので
また袋に戻して実家へ。

結局、母親に自分の夢を伝えたにもかかわらず、
貝達は味噌汁の具にされてしまった。
焼きは煙が出るから嫌で、
酒蒸しはめんどくさいからやりたくなかったらしい。

でも、どんな姿になろうとも
やっぱ旨いよハマグリ!
プリッとした食感とほのかな磯の香り。
あぁ夏だ!
今年も僕の夏が来たんだね!

隣では親父が
「ハマグリ何年ぶりだろう!うほぅ美味しい!おかわり!」
って喜んでる。
親父のこんなキラキラした笑顔見たのはいつ以来かな…。
親父、その笑顔、
今度は僕の力で作ってみせるよ。
なんて心の中で誓ってみたり。

思いがけないハマグリの差し入れが、
久しぶりの一家団らんを生んでくれた。

が、しかし、
翌日出勤してみると職場の人たちが
ヒソヒソ何かを話してて、聞き耳を立ててみると


「昨日の貝食べた?」

「うん。でもあれハマグリじゃないよね」

「あぁ、やっぱり?」

「しじみだよね」

「え?あさりでしょ?」


という会話が。


(そんなバカな!)


いてもたってもいられなくなって自分から貝の話を振ってみた。


「いやー、美味しかったですねハマグリ!」
「何で食べました?ハマグリ!」
「味噌汁もなかなか旨かったですよハマグリ!」


これでもかと言うくらいハマグリを連呼して
畳み掛けたにもかかわらず返ってきた答は

「内田くん…、あれは…、ハマグリじゃない何かだ」

だった。

呆然とする僕はさらに追い討ちをかけるように貝の図鑑を見せられ、
容赦ない現実を突き付けられた。

確かに、図鑑のハマグリとは
貝殻の模様とか違うし、形も違う。
そして、しじみにもあさりにもピッタリ当てはまらないような。


一体あの貝はなんだ。
美味しかったけど、
それはハマグリだと思って食べたからなのか。
何より一家団らんはどうなる。

言えない…。
親父にあれはハマグリじゃなかったなんて。
もし我が家に北大路廬山人がいたら
この事件は未然に防げたかもしれない、
そんなことも考えてしまう。
少なくとも僕は
ハマグリについて語る資格を失った。


ねぇ貝、君の名前は?
君の正体がわかるのなら
私は貝になりたい。

追記

貝に詳しい方がいらっしゃいましたら
写真をご覧になって
何という貝なのか教えてください!


僕はまだハマグリだと信じてるんだけどなぁ…。

コメント (13)

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2008年07月11日 15:11に投稿されたエントリーのページです。

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