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似ている○○

世の中で自分に似ている「何かは」けっこういるもんだ。

僕の場合、有名人で言うと格闘家のマーク・ハントを始め、
KORNのベースのフィールディなどなど。
動物で言えば自分的には熊とか鯨とかの大型哺乳動物かなぁ。
テレビやアニメのキャラクターでは
ガチャピンに似てるなんて言われることはよくある。
運動神経は別としてね。

地球上には60億もの人類が生息している上、
その人類が作った生産物と他の生物を含めると
とてつもない数字になるのだから
似ている「何か」がいても当たり前なのだが、
当たり前だとわかっていても
自分だったり仲の良い友人に似ている「何か」に出会うと
何故か親近感を持ってしまう。
不思議なものだ。

そして、似ているからこそ、それに興味を抱いたり、
時にその出会いが人生において
新しいアクションを起こすきっかけになったりすることもある。

さて、前置きが長くなってしまったのでそろそろ本題に入ろう。
僕の中で「これは自分に似てるなー」と思う電車がいた。
その電車がこれ。

L25_103-1000_380.jpg

国鉄103系1000番台だ。

少し前に引退してしまったんだけど、
幼いころ地元の常磐線各駅停車を走っていた電車で、
なんとなく僕と顔が似ていると感じて好きになった。
そしてこの103系1000番台こそが、
僕が鉄道に興味を持つきっかけになった電車なのだ。

最初は顔が似てるだけだと思ってたけど、
後々調べてみると性能まで似てることが判明。

この電車はどんな電車かというと、
1970年の常磐線の複々線化と
営団千代田線への乗り入れにともなって投入された電車で、
1964年に山手線で使用開始されて以降
全国の通勤輸送を支えた103系グループの中のひとつだ。

「1000番台」というのは基本設計は地上用と変わりはないんだけど
地下鉄乗り入用ということで他の103系とはちょっとした違いがある。
ちなみにこれが普通の103系。

JR103-musashino.jpg

まずパッと見で特徴的なのは、前面の貫通扉。
地下鉄線内では事故が発生したとき、
側面の扉からの脱出ではトンネルとの間隔が狭い為に
避難に時間がかかってしまう。
だから前面に扉を設けてここから乗客を迅速に避難させようというもの。
この貫通扉があったからこそ僕は自分に似てると思ったわけで、
普通の103系はちっとも自分に似てるとは思わない。

モーターのほうも地下鉄用に変更点があって、
騒音低減のために抵抗器を自然通風式にしたり、
鋼鉄製の重い車体が急勾配を登ることに備えて
通常6M4Tの電動車比率を8M2Tにアップしたり。
あ!8M2Tてのは10両編成中モーター無しは2両で、
残りは全部モーター付きでパワフルだってことね。
4M6Tが主流の現代では考えられないことですよ。

しかし、当時赤字で困窮していた国鉄が
やっつけ仕事で投入した103系1000番台。
所詮、地上用がベースの電車に
地下鉄はやはり向かなかったのだ。

まず、トンネル内の温度上昇。
時代は抵抗制御から電子制御に移り変わりつつあり、
地下鉄専用車両はみんな電子制御で熱源を極力減らす方向に向かっていた。
そんな中103系1000番台は抵抗器が自然通風式になったと言っても
抵抗制御には変わりないわけで、
騒音は減らせても熱の発生は抑えられない。

特に夏場は103系1000番台から出た熱がトンネル内にこもり、
その熱がさらに103系1000番台を熱くさせるという悪循環。
そのせいで自らの機器を焦がして故障が多発したり、
床が焦げて乗客を驚かせた。
極め付けに客室にクーラーが無く扇風機のみという仕様。
だからこの車両が来ると乗らずに見送る人が多数いたそうだ。

また、電動車比率を上げたことによる
電力消費量も問題だった。
電車も他の電気製品と同じで、
モーター(電動車)の数を増やせばその分不経済な電車ということになる。
しかし鋼鉄製の重い車体が地下鉄線内の激しいアップダウンを走り抜くには
どうしても電動車の数を減らすわけにはいかなかったのだ。
一方、地下鉄専用車両はというと、
車体はアルミ合金やステンレス製でとても軽量。
だから消費電力も少なく経済的だった。
このことで国鉄は営団から「電気使いすぎ!」と苦情を言われ、
超過した電気代を支払うはめに。

乗客からも会社からも不評を買って、
103系1000番台は1986年に地下鉄乗り入れから撤退し、
後継のアルミ合金製、電子制御の203系にその座を明け渡した。


ふむ・・・、
なんという迷惑な電車だろう。
でも何故か憎めないんだ。
103系1000番台が自分に似てて
気持ちが痛いほどわかるからかな。

体が重いとことか、よく飯を食ってパワフルに見えるけど
実は非力なとことか。
密閉された屋内にいるとその部屋の温度を上昇させてしまうとこなんか
僕にそっくり。
温度を上げてしまった自分に焦って汗をかいて
さらに部屋の温度が上がるといった具合にね。

近頃の電車はとってもスマートで性能も良くかっこいい。
音も静かで乗り心地もよくて経済的な優等生だ。
少ない電力消費量で沢山の人々を運ぶ・・・。
僕もそんな人間にならなければ。

でも、もしそうなれたとしても、
103系1000番台を忘れないよ。
君がいてくれたから僕は電車を好きになれたのだから。

電車での通勤・通学が苦痛だという人は、
自分や愛する恋人、友人に似た電車を見つけてみるってのはいかが?
もしかしたら移動時間がそんなに苦痛ではなくなるかも。

コメント (3)

むっちゃ鉄っちゃんですねw

金曜日柏でのストリート観に行きます

お疲れサマーです

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2008年07月15日 23:06に投稿されたエントリーのページです。

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